在宅学習の指針(日本史)
社会科・日本史: 前田 秀幸
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- 長期計画よりも、週単位の復習で記憶を定着させる。
- ●学習の記憶は1か月も放っておくと忘れられてしまう。したがって、このような状況の中では、週単位の計画を立てることをすすめる。
この際、1か月、「文化史」に焦点を合わせ徹底的に学習したい。
- 1週間を5日と考えて、土日を学習調整日として、ここでは「文化史」に焦点を合わせる。
- ●1週間を7で割ってはいけない。土日はあくまで「平日」の調整日にすべきである。
- (1週目)古代文化
①飛鳥文化 ②白鳳文化 ③弘仁貞観文化 ④国風文化 ⑤院政期の文化 - (2週目)中世文化
①鎌倉文化 ②南北朝文化 ③北山文化 ④東山文化 ⑤戦国期の文化 - (3週目)近世文化
①桃山文化 ②寛永文化 ③元禄文化 ④化政文化 ⑤江戸の社会思想と儒学 - (4週目)近現代文化
①文明開花 ②明治文化 ③大正文化 ④昭和前期文化 ⑤戦後の文化
- (1週目)古代文化
- 「日本史の流れ」をつかむと言っても、ある程度は「暗記」する必要があるのが日本史。所詮ある程度の暗記がなければ、流れもわからない
- たとえば、「9時になったら勉強しよう」ではダメ!
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「9時になったら勉強しよう」ではダメ!
勉強は「いまやる」「すぐやる」のが鉄則であり原則。●「9時になったら勉強しよう」と考えると、「あと10分だから、それまで一休みしよう」と考えてしまう。それがダラダラの原因を招いてしまう。気がつけば、9時をとっくに過ぎていることもしばしばである。すると「9時半まで・・・」と考え直す。もうそれだけで40分のムダな時間が過ぎていることにになる。
- 日本史の場合、わからなければ、いくら考えてもわからない。
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5分考えて解けない問題は、答えを見るべし。
●「暗記もの」の問題は覚えてないとわかったら、すぐに答えを見る。これは、思い出そうと考えるだけで時間のムダであり、たくさんの問題を解きながら、どんどん覚え不安ならカードやメモ帳をつくって見るとよい。
- 疲れたら気分転換をはかることになるが、小説や雑誌、パソコンなどは受験勉強にはいらない。
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勉強の合間は、家の中を「ウロウロ」する効用がある。
●外に出ることができず、勉強に集中できない時は、外を見たり、家の中を「ウロウロ」してみるのもいい。意外に気分転換になる。時間に対する意義は、その方が随分経験上、高まる。
- 参考書・問題集は、「わかりやすい」「使いやすい」「充実している」といった観点から選ぶとよい。日本史の場合は、新しいOKSのテキストが充実しているので、一度閲覧してみるとよい。
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薄くてもいいから、確実に終わらせることのできる問題集を選ぶ。
●最初から時間切れになりそうな問題集を買ってしまうと、気持ちに焦りが生まれてかえって自信を失うことになる。日本史の場合は、点数が悪くても「ドンドン」覚えていけば、それでよいのだからくじけないことである。
- 土日に勉強の計画を立てると、それだけで平日は勉強をしなくなる。
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勉強は本来、「平日」にするもの。
●しかも1週間たてば、記憶も薄れる。あくまで平日中心の勉強計画を立てる。平日の中に勉強時間を作り出せる人が、結果として土日を自由に活用することができる。
スケジュールに余裕が生まれる。
- どうあれ、一発合格をめざすこと!大前提として、「絶対合格するぞ!」という気持ちは絶対条件。
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「今年はダメでも」と考えた人は落ちる!どんなことがあっても、「絶対合格する!!」
●もし「今年はダメでも」と思ってしまうと、毎日の勉強に緊張感や集中力が欠けてしまう。実際に不合格になったとしても、「どうせ腕試しのつもりだったんだ」と自分に弁解できる。迷いを振り切る意味でも、めざすは一発合格しかない。