コロナに負けるな!/福田(理科・化学)

 “新型コロナウイルス”のおかげで,皆さんの高等学校生活が大変なことになっていることかと思います。悲観的になってしまうことはあることかと思いますが,新高3生だけでなく,新高2生,新高1生の皆さん,受験勉強に限らず,学校の勉強に不安を抱いている人は少なくはないでしょう。
 高等学校が休校になってしまい,本来あるべき授業内容の補習を実施する学校があれば良いのですが,“必ずしもある”とは言い切れませんので,自分でできることは,この時期にやってしまいましょう。休校で嬉しいと思えるのはほんの一瞬です。しばらくすれば,「勉強やっておけばよかった」と後悔が生まれます。このような思いをしないためにも,“いま頑張ろう!”です。

理科・化学: 福田 訓久

☆この時期の長期休暇中にやっておくべきこと☆

新高1生
 入学に向けてできることは,これまでの理科の内容を読み直しましょう。少し理科に自信がある人は,高等学校では“化学基礎”の学習が待っていますので,『“周期表”,“元素記号”を覚える』をやりましょう。化学基礎では原子番号1〜20 までの周期表と元素記号の暗記で足ります。すでに理系を意識している人は,覚えられるだけ周期表を覚えてみましょう!
 それでも「まだいける!」という頑張れる人は,化学で必要な“モルの計算”まで手がけてみましょう♪必要ならば,OKS の先生や受付の方に声かけてください。教材を出せるようにします。
新高2生
 休校直前までの化学(基礎化学も含む)はどこまで終わりましたでしょうか。標準的な進度ですと,高校1年生の化学基礎は“酸化還元”辺りかと思います。そうでない場合でも,ここまでの内容を必ず復習しましょう。
 具体的には,教科書や資料集の内容を読み直す,教科書問題集の解き直しをしましょう。高校2年で文理別れる場合でも,必ず見直しをしましょう。大学入試で“化学基礎”を使うことになって苦労した文系生徒は少なくはありません。できる復習は忘れないように!
新高3生
 受験勉強になりますね。不安はあることかと思いますが,現在出来ることは『これまでの復習』です。学校で終わらなかったカリキュラムを自身で終わらせることが可能であれば,教科書と資料集で自習しましょう。標準的な進度では,高校2年生のこの時期は“無機化学”が終わるか否かかと思います。無機化学は“無機物質の性質とその理解”がメインですので,ある程度の暗記になります。無機化学の学習を考えるならば,教科書や資料集から“無機物質の色,形,沈殿”,“工業法”を覚えましょう。
 また,計算分野に苦手意識がある人は,その特定の分野の復習をしましょう。新しい問題集を購入し直す必要はなく,手持ちの問題集で十分です。一冊をしっかりとやり潰すことが大切です。もっと問題を解きたいと思っている人は,OKS の先生や受付の方に声かけてください。教材を出せるようにします。

この時期はとにかく復習に励んでください!

 私は,自身の研究で最大の敵は“カビ”でした。いかに“滅菌,消毒”をするかが課題でした。全ての器具を滅菌や消毒をしても,必ず菌は付いてきました。身の回りは菌でたくさんです。良い菌もいれば,悪い菌もいます。人間は無菌では生きることは難しいですね。悪い菌と友達にならないために必要なことは,日頃の手洗い&うがいですね。
 当たり前のことしか記していませんが,“当たり前のことができる”が受験だけでなく,日常生活でも大切ですよね。「この問題は,全国の受験生が当たり前のように解答できる(頻出問題のマスター)」,「家に帰ったら,手洗い&うがいをしよう」…これ,“当たり前”ですよね。急な休校で戸惑うかもしれませんが,焦らずに勉強に取り組みましょう。
 私は化学のことしか指導できませんが,個人的な勉強の相談は,受付に相談しましょう。OKS から連絡いただければ,返事は必ずします。頑張りましょう♪