東大入試、成績開示結果に思う

 大学入試は「一発勝負の試験」と前の投稿で書きました。そのため本当に悔しい結果に泣くことも少なくありません。今年度のOKS生も本当によく頑張り、ほとんどの生徒はほぼ思い通りの結果を出すことができました。しかしながら、その裏で本当に悔しい思いをした生徒たちがいるのもまた事実です。昨年度、東大合格まであと数点という生徒、千葉大医学部合格まであと数点という生徒がいましたが、今年度も東大入試の成績開示の結果、なんと合格まであと1点という生徒がおり、あと約10点という生徒もいました。一人は国立後期試験で合格した大学に進学を決め、もう一人は東大再チャレンジを決めてOKSで受験勉強をスタートさせました。

 たった1点あるいは1点未満の差で合格する場合もあれば不合格となってしまう場合もある「それが現実」と言ってしまえば もちろんそうなのですが、1点の差で合格を逃した生徒を目の前にすると、大学入試って何なんだろう、本当にこれでいいんだろうかと思わざるをえません。もちろん1点未満で不合格となる受験生が数えきれないほどいるのは確かですし、進学する大学によってその後の人生が確定してしまう訳ではありませんが、たった1点のために第1志望の大学進学を諦めなければならない生徒、1年やり直さなければならない生徒を見ると、非現実的だとわかっていても「何かもう少し敗者復活のチャンスがあっても…」と思ってしまいます。その大学で学ぶ実力と資格は十分あり、合格した受験生と同じ、いやもしかしたらそれ以上の可能性を秘めているかもしれないのですから。

 入試の厳しさ、怖さを改めて思い知り、「たった1点」に泣かなくて済むよう、考えられる限りのあらゆる努力を自分たち講師陣もしなければならないし、もう1年OKSで頑張ると決めた生徒も含め、本当に実りある1年にしてあげる義務と責任があるのだと、私たち講師陣も決意を新たにしています。

2018年4月7日 | カテゴリー : 雑感 | 投稿者 : FORUM-7 OKS

2018年「合格祝賀会・慰労会」開催しました

 昨日3月11日(日) OKS合格祝賀会・慰労会を開催、OKSで頑張って見事栄冠を勝ち取った生徒たちが集まってくれました。加えて、今年度入試の結果が満足いくものではなく来年度入試にチャレンジする決意を固めて参加してくれた生徒もいました。

 今年度のOKS受験生も、東大・京大・千葉大医学部・東工大をはじめ、千葉大・早稲田・慶應・上智・理科大~GMARCHなどに合格し、OKS指導のもと それぞれが本当によく頑張り ひたむきに努力を重ねた結果だとOKSスタッフ一同大変嬉しく、また誇らしく思っています。

 OKSは少数精鋭の小さな予備校のため、生徒一人ひとりと講師・職員との距離が近く、一年間(中3生の頃、または高1・2年生の頃からOKSで学び、もっと長い生徒もいますが)指導を続ける中で、教え子たちが実の子供たちのように感じることも少なくありません。アットホームな雰囲気の中で温かくも厳しく見守り導いてきた生徒たちが希望通りの結果を出せた姿を見るのは本当にうれしいものです。受験勉強に取り組む中ではスランプに陥ることもあるし、懸命に頑張っているのになかなかすぐに数字の見える成績アップにつながらず思い悩むこともある、精神的に追い詰められてしまったり、悔しさやもどかしさ、どうしたらいいのかわからなくなり普段は明るく笑っている生徒が涙を流して苦しむこともあります。そんなこともあったなと思い返しながら、合格の喜びに輝く笑顔を見ると、ああ、私たちの励ましに応じてよく頑張ってくれたなあ、本当に良かったなあと感じます。

 入学試験は一発勝負の「試験」です。どんなに実力があっても何があるかわからず、「合格」という結果が出るまでは100%確実ということはありません。実際、昨年も成績開示すると東大合格まであと数点、千葉大医学部合格まであと数点で涙をのんだ生徒もいました。

 昨日の合格祝賀会で、それぞれが、受験勉強に取り組んでいた頃とは違った顔になり、まさに新たなスタートを切ろうとしている姿に、逆に私たちも元気をもらい「また今年も全力でサポートしよう」という新たな決意が湧いてくるものです。私たちに力をくれた受験生一人ひとりに、「本当におめでとう!」そして「本当にありがとう」という言葉を贈りたいと思います。

《後日追記》入試結果、悲喜こもごも「東大入試、成績開示結果に思う」

2018年3月13日 | カテゴリー : 雑感 | 投稿者 : FORUM-7 OKS

ジーナスとOKS

 OKSに来校してくださる方から、たまに「お向かいのジーナスとOKSは系列校なんですか?」というお尋ねをいただくことがあります。
 それは、本校 FORUM-7 OKS の向かいにある FORUM-7 ジーナス のことをおっしゃっているのですが、確かに同じ「FORUM-7」という名前がついていますので姉妹校だと思われる方がいらっしゃるのも当然です。

 「講師紹介のページ」にも記載していますが、現在は完全に運営は独立しています。

 FORUM-7 はOKS代表の尾城を含む7人の大手予備校講師によって設立され、本来は姉妹校となる性格の両校ですが、講義のある時間だけやってくる講師による運営ではなく「講師が常駐して責任をもって指導にあたる」という FORUM-7 創立の精神をあくまでも堅持するかどうかという点で意見の相違が生じ、OKS代表の尾城が FORUM-7 を二つの予備校に分割し、設備等の老朽化が激しかった旧校舎(現在のフォーラムセブン・ジーナスのあるビル)からOKSは新築の校舎(現在のOKSのあるビル)に移転して、それぞれ再出発しました。
 その後、お向かいの予備校フォーラムセブン・ジーナスは創立時のメンバーとは無関係の経営者の手に委ねられ「大手予備校講師が常駐して指導する」という FORUM-7 の原点から大きくかけ離れた運営がなされています。

 もちろん、同じ予備校でともに仕事をした仲間が非常勤講師として教壇に立つこともあるため、経営が独立しているとはいえ、悪口を言うようなことはしたくありませんし敵視しているわけでもありません。むしろ、よきライバル関係となり、互いに発展しあえれば何よりと思っています。

 しかしながら、残念なことに、フォーラムセブン・ジーナスのウェブサイトのトップページには、「ご注意ください」というタイトルが掲げられ、本校のことをまるでフォーラムセブン・ジーナスの似た名前を騙る「まがいもの」のような書き方がなされています。新聞折込広告でも同様の表記があるようです。

 現在の経営者が創立時とは無関係の人物であるにしても、元々、志しを同じくし受験生を自分の進みたい道へ導いてあげたいと考えてこの仕事に携わってきたはずなのに、他校を中傷するような姿勢は大変見苦しく悲しくもあります。

 どうか誤った情報に惑わされることなく、真実をご自分の目で確かめてください。講師が常駐して責任をもって指導するOKSは、日々の受験情報の分析や大学入試改革など新しい変化に機敏に対応する機動力、はるかに充実した講師陣・設置講座群などどれをとっても較べるまでもありません。在籍生徒数を見れば一目瞭然ですが、経営基盤の安定度も比較になりません。

 もちろん、それでもジーナスの方が自分には合っているという生徒に対してまで、「あそこはダメだからやめておけ」というつもりは全くありません。
 それぞれの生徒が「自分に合っていると感じる環境で全力を出し尽くして頑張る」。これこそが大切なことですから、選んだ以上は「じゃあ、そこでしっかり頑張れよ」と応援したいと思っています。
 受験後の結果をOKSに通っている同級生から聞いて「うちにきてればもっと上に行けたのにね」と心の中で呟かずにいられない時はありますが…

代々木ゼミナール凋落の理由

代々木ゼミナールに激震 ~ 実は不可避だった運命
 「代々木ゼミナールが来年度いくつかの校舎を閉めるらしい」と友人講師から聞いた時は、「とうとうそうなったか、予想より少し早かったかな」と正直あまり驚くことはなかったのですが、その後連日ニュースでも大きく報道されるだけでなく各局のワイドショーでまで取り上げられ、その方針が、7割の校舎を閉鎖し、更に来年1月のセンターリサーチもやらない、全国模試も一部を除き廃止ということを知り衝撃を受けました。

 代ゼミの運営方針では いつかはこういうことになるだろうと思ってはいたものの、数年前までの20数年間 代ゼミで教鞭をとった身としては少し寂しいものがあります。と同時に、ニュースやワイドショーで報道されたり、インターネットで書かれていることは、長年内部にいた立場から見ると明らかに違うなと思うことも少なくありません。

 昔「金ピカ先生」として有名になったものの何十年も前に代ゼミをクビになった佐藤忠志に「元代々木ゼミナール講師」として取材に行くようなマスコミもどうかと思いますが、ある意味その当時の象徴的な講師像だったのかもしれません。指導教科の知識や実力に関係なく、派手なパフォーマンスや奇抜な見た目、目先の面白さなど何でもアリ「とにかく生徒の数を集められれば何でもいい」というタレント的な講師を多く輩出し、それを重用してきたのも代ゼミでした。

 浪人生が溢れるようにいた時代は経営的にはそれで成功していたのでしょう。事実、全盛期の代ゼミは全国に次々に校舎を新設し、代ゼミ進出前の地元の塾・予備校を淘汰しながら規模を拡大していきました。講師の報酬も高額で、人気があれば(担当講座に生徒が集まれば)毎年どんどん給料もアップし、当時まだまだ若手講師だった私自身も「高々90分の講義でこんなにもらっていいのか」と思ってしまうほどでした。一方で、生徒を集めらず半年でクビになる講師も見てきました。

 結果、当然ほとんどの講師が「とにかく生徒が集まる」ことに躍起になり、本当に生徒を合格させるための授業が行われているかいうと疑問に思うことも少なくありませんでした。優れた実力・指導力を持っていながら、パフォーマンスを嫌い辞めていった優秀な講師も数多くいました。

 当時の私はというと、パフォーマンスでも何でも自分の授業を受けることによって生徒が勉強に一所懸命に取り組むようになれば、それはそれでいいのかもしれない、授業で教えられることは限られているし、生徒がやる気を出してくれて自分でやる勉強が充実すれば必ず合格できるはずと信じて講義をしていました。無論、日々教材研究や指導法の工夫に頭を悩ませながら。

「大手予備校型」指導スタイルの終焉 ~ 映像系の時代なのか?
 代ゼミが7割の校舎を閉鎖せざるをえない状況になった原因は、新聞・テレビ・インターネットなどに書かれているようなことだけではなく 実はもっと根深いものがあるのですが、大手予備校に代表される大人数の生徒を集めて一方的に講義するスタイルが終焉を迎えつつあるのは間違いないと思います。その意味では三大予備校の一角が崩れ、しばらくは安泰そうに見える河合塾、駿台予備学校もいずれ運営方針の転換を迫られるのは間違いないでしょう。

 それでは、マスコミで言われているように「いまでしょ」で有名になった某講師が在籍する東進ハイスクールのような「映像系予備校」の時代になるのかというと、それも違うでしょう。宣伝の巧みさと一種のブームで勢いを増しているのは事実ですが、宣伝につられ、また部活などで時間がなく「いつでも好きなときに見て勉強できる」というのがメリットだと感じて入学したものの「時間がなく結局溜めてしまうだけだった」「高額な学費を支払ったのに失敗だった」とOKSに駆け込んでくる生徒が少なくないのも また事実です。

 今求められているのは、一方的な講義で知識や技術を一所懸命詰め込み、入試でそれをいかにうまく取り出せるようにするかという指導ではありません。身につけた知識や技術をそのまま使うのではなく、自分の持っている道具をいかに応用するかという「問題解決型思考」ができるような指導が求められているのです。映像系予備校では仮に成功したとしても従来の「知識詰め込み型」の勉強に過ぎないのです。

真に求められる学習スタイル ~ OKSの先見性
 しかしながらこれは大手予備校の一方的な一斉講義では実現不可能です。生徒の反応や返答に合わせて臨機応変に知識・ヒントを与えたり、それをもとに考えさせる時間をとったり、どこが理解できていないのかを気づかせたり… それは少人数指導が必須です。しかも、ただ少人数であればよいのかというと、もちろん違います。教える方の力量もかなり必要で、そこにこそ大手予備校で経験を積んだプロフェッショナルの力が必要となるのです。

 学生アルバイト講師やそれとあまり変わりない程度の講師が講義する塾や個別指導では到底無理で、少し考えればおわかりだと思いますが、ただ一方的に垂れ流される映像を自分一人で見るだけの映像系の塾・予備校なども論外です。それで成功するのは、実はもう基礎学力が備わっていて、しかも自分の計画通りにビデオ教材を計画的に視聴できる生徒だけです。でも考えてもみてください。そのような生徒ならば、何も無駄に高額な学費を支払ってまで映像系予備校に通わなくとも市販の教材で十分合格できる力をつけられるのです。強いて言えば、その学習の中で湧いた疑問を聞いて解決できる先生が身近にいれば十分です。事実OKSでも、授業を受講せず自習室だけを使い自分で勉強し、教材の選定や勉強法のアドバイスや質問・相談だけをしながら見事第1志望の大学に合格する生徒もいます。

 OKS講師陣は一方通行の指導にいずれ限界がくることを早くから見抜き、大手予備校方式ではない「考える力」を養成する指導を行ってきました。そのため、むやみに多くの授業を受けさせることは避け、自分で学習する時間をしっかり確保し、自学自習に対して講師常駐でしっかりサポートするという体制を守ってきました。高卒生に対しても基本姿勢は同じで、そのため「大手予備校より授業数が少なくて大丈夫か」という意見をいただくこともありますが、受験を終えて振り返ってみると「それでいいんだ」という言葉を信じて頑張ったのが正解だったと言ってくれます。

 代々木ゼミナールの拠点大幅閉鎖に思うことは他にもいろいろありますが、それはまた機会を改めて。

2014年9月4日 | カテゴリー : 雑感 | 投稿者 : FORUM-7 OKS

嵐のワクワク学校2014~友情がもっと深まるドーム合宿~

wakuwaku

 「嵐のワクワク学校2014 ~友情がもっと深まるドーム合宿~」というイベントに参加してきました。
ジャニーズ事務所の嵐というアイドルグループのイベントか、と一蹴なさるのもよし。ですが、楽しい中にも得るものは少なくなく。

 もちろん、何か大学入試の役に立つかと言われれば、まず全く関係ないと思いますし、個人的には単純に楽しんできただけのことなんですが。東京ドームと言う大きな会場を埋め尽くした4万数千人全員をワクワクさせてくれる楽しませてくれるパワー、それと同時に、何事にも「冷めている」と冷評されがちな今の若者たち(もちろん会場には”ボク”を含め決して若くはない参加者もいたわけですが…)のエネルギーを感じました。

 「欲しいものは?特にない」「将来は?まぁまぁ普通でいい」と覇気がない、意欲がないと言われる今の若い世代も「好きなもの」に対してはこんなにも熱くなるんだということに改めて気づかされました。

 受験勉強に対してもこうなってくれればいいんですが、なかなかそうはいきませんよね。将来に対するビジョンを描きにくくなっている現代社会の中で、ただ「夢を持て!」と言ってみても難しいのかもしれませんが、まず「自分はどうしたいのか」が定まってこないと、それに対して努力する気力もあがってきません。努力することに意味が見いだせなければ、勉強は「つまらないもの」になってしまいがちです。

 FORUM-7 OKSの私たちも、それぞれの教科の本来持っている面白さや魅力に少しでも気づいて興味を持ってやる気を出してもらえるように、また、それぞれが将来の夢を漠然とでも持てるようにと、日々頭を悩まし取り組んでいます。理屈だけではうまくいかないことも少なくなく簡単に「これ」という特効薬が見つかるわけではありませんが、これからもその努力は惜しまず続けていきたいと考えています。

 大学に合格するだけ、ではなく、その先もしっかり自分の考えを持って進んでいける、そんな生徒を育てたい。
それが私たちの願いです。もちろん、まずは志望校に合格させてあげること、これが最優先事項であるのは間違いないのですが。

 ちなみに今年デビュー15周年となり9月にハワイライブ「ARASH BLAST in Hawaii」も決定してる「嵐」ですが、今日のイベントで11・12月に国内5大ドームツアーを行うことが発表されました。小さい頃に思い描いた未来とは違っているかもしれませんが、ある意味「夢」の頂上近くに立っていると思える嵐の5人。ですが、夢を持てばみんなが必ず叶えられるわけではありません。「願い続ければ必ず夢は叶う」という人がいますが、残念ながら僕はそうは思いません。しかし、願い続けないことには実現の可能性はゼロです。思い続けることによって、最初に描いた未来とは違っても、別の納得のいくゴールに辿り着くことはできるのではないでしょうか。

 人生も大学受験もそういう意味では同じです。さぁ、目標を持って一緒に歩き始めましょう!
OKSには、経験豊富な心強いガイドが揃っています!

2014年6月30日 | カテゴリー : 雑感 | 投稿者 : FORUM-7 OKS